第4回「子どもたちの眼の健康」

 

その他(2)「心因性視力障害」

 

出 川 心因性視力障害と診断される子どもが毎年いるのですが、このことについてはどうでしょうか。

上 原 私も聞きたかったことで、そういう生徒への対応も教えてください。

宇津見 それははっきり言って眼心身症ですね。たくさんいます。でも、本人はあまり困っていない場合が少なくありません。普段は見えて視力検査をすれば悪い。要は、見ようとすると見えない。たとえば、ピアノ稽古で隣に怖い先生がいて、一所懸命楽譜を見ようとするけれども見えない。嫌いな算数の授業で黒板が見にくいなど、時と場合によって視力が変動する。家庭環境や学校での先生や友達など他人との関係で問題が生じていることが多いものです。原因不明といわれますが、何かあるのですね。一般に心因性の視力、視野障害は小学生の女子に多いといわれていますが、高校生などでも生じます。まわりに気を遣うよい子が多いようです。なかなか改善しない場合は精神科の先生に相談することもお勧めします。数ヵ月から数年の時間が必要ですが、徐々によくなりますので、患者さんには「だんだん見えるようになるからね」とお話するとよいでしょう。まわりの方は神経質にならずに見守ってあげることが大切です。
 これは眼疾患が脳に異常のないのに視力が悪い状態ですので、つまり頭蓋内や小児科などの疾患がある場合もあるために、必ず眼科のほかに小児科医の診断を受けさせてください。

田 村 特別支援学校の場合は脳腫瘍などがありますね。やはり視神経が圧迫されて視力障害があったとか。

宇津見 たしかに特別支援学校に通う子どもたちはそうですね、そういう疾病を起こしやすいので気をつけないといけないですね。

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