第1回「健康診断」

学校医との連携その1

K 学校医の先生方との連携について困っていることや工夫されていることはありますか。

A 私の学校の学校保健委員会では一回目に必ず歯科を取り上げるようにしているのですが、歯科の先生も大変協力的です。1年生を対象に歯磨き教室を行っています。養護教諭が磨き方指導をしたあとに、校医さんからなぜむし歯になるのかという医学的なメカニズムを易しく説明してもらうという形を取っています。保護者にもぜひ参加してほしいので、日程も懇談会の日に当てるなどして、来やすい状態を作るよう心がけています。昨年度は、校医さんから新インフルエンザの講演会を行わないかと持ちかけていただきまして、学校公開日に講演会を行いました。協力的な先生が揃っていて、とても助かります。

K 校医の先生から申し出てくださるのは大変ありがたいことですね。こちらは、先生は診療の合間に来てくださるのだからと遠慮しがちですものね。保護者も医師の説明をじっくり聞くということはそうそうないことですから、いい機会だと思います。

C うちもやはり、歯科の先生に学校保健委員会の時に来ていただいて、子どもたちへのお話とブラッシング指導をしていただきました。内科の先生は、私が赴任してからはまだないのですが、以前子どもたちにお話をしていただいたことがあるということも伺っているので、折を見て内科のお話もしていただけるといいなと思っています。以前勤めていた学校では、健康診断の日程を組む時に、歯科健診と低学年対象の歯みがき指導の日を一度に組んでいました。健診の2週間後に歯みがき指導を行うことにしていました。低学年を二つに分けて、上の学年は校医さん、下の学年は衛生士さんに担当してもらって指導をしてもらいます。衛生士さんは人形などを使って楽しい雰囲気の中でお話を進めてくださいましたし、校医さんは子どもの数が少ないので一人ずつじっくり診てくださって、一人ひとりにあった歯みがきの仕方を指導してくださいました。私も協力的な先生方に恵まれていると思います。

B 本校は校医の先生方もとても協力的です。内科の先生はインフルエンザ流行の時に感染症対策を取ってくださいましたし、子どもたちの健康について常に気を遣ってくださっています。歯科校医の先生は学区内で開業されているので、年に1回、歯科健診が終わったあとに歯科衛生士さんを二人派遣してくださって、全学年に歯科指導をしてくださいます。歯科衛生士学校でもいろいろな勉強をされているようで、歯科指導にも大変工夫がされています。

K 健康診断は、学校で行うからには、単に病気を見つけるということだけではなくて、そういう指導に結び付けていかなければいけませんね。皆さんのところはどこもそういう流れができているようで、校医さんも協力的ですね。素晴らしいと思います。それだけ連携が取れていれば、日頃の些細な相談ごともしやすいですよね。ブラッシング指導などは1対1で行うと子どもの反応も違いますしね。密な関わりがあると、待ち時間に騒いでしまうなどの問題も解決しやすいかもしれませんね。子どもと先生というのも人間関係ですものね。