第21回「冬の保健指導」

■最後に

 では、本日の座談会を通して、最後にお一言ずついただけますでしょうか。

石村 私は小学校勤務が長いのでいろんな校種の先生方からお話を伺うことができ貴重な時間だったと思います。間もなく冬休みがやってまいります。冬休みはどうしても生活のリズムが乱れがちになるので、子どもたちには食べ過ぎや運動不足にも気をつけてもらいたい。特に肥満傾向の子どもには要注意だと思います。家庭の管理や協力が小学校の場合には特に必要ですので、保健だより等を使って基本的生活習慣について改めて啓発していけたらな、と思います。

吉井 小中高の先生方のお話が伺えて、大変参考になりました。本校に通う子どもたちは小中学生や高校生のご兄弟を含め、家族とともに地域の中で生活しています。その子どもの背景にも配慮しながらきめ細かい指導をしていきたいと思います。

岡本 他校種の先生方のお話をお伺いして、健康管理に必要なのは毎日の健康観察であることを実感しました。実状として本校では、毎朝の健康観察ができているか不安なところです。しかし感染症が流行するこの時期には健康観察カードを活用して、毎日の健康観察をしたいと思います。中学生は、まだまだ子どもですが、思春期を迎え、高校生に向かって自立していく時期ですので、「自分の体は自分で守る、自分の健康は自分で守る」という意識を育てていきたいと改めて感じました。

池田 冬の保健指導ということで小中高校、それから特別支援の先生方とゆっくりこんなにお話をする機会というのは意外になかったので今日はいろいろ気づかされることがありました。私たちが相手にしている子どもの年齢はいろいろですけれども、保健指導の基本は変わらないんだなと思うところがありました。高校生にももう一度指導してみようと思うこともいくつかありましたので、こういう機会はとても勉強になるんだなと実感いたしました。

熊木 いろんな校種の先生方の話が伺えて本当に勉強になりました。分校は高等部の生徒だけなので卒業後はすぐ社会に出て行きます。今まではどちらかというと守られて過ごしてきていたのだけれども、これからは本当に自分で頑張って生きていかなければならないということになるので、自分でしっかり健康管理ができるようになってもらいたい。それを3年間の中で定着させられるようにしっかり支援していきたいというふうに改めて感じました。

 本日、校種の違う先生方の様々な実践を伺って、私自身、手洗い・うがいなどのような健康な生活の基本となる行動を、小学校の間に習慣にできるようにどのような保健指導を行っていったらよいかもう一度、考えてみたいと感じました。本日伺ったお話を活かして指導の工夫をしていきたいと思います。本日はありがとうございました。