第2回「プール時の保健指導・管理」

プール参加の判断

並木 では、プール指導で持病のある子どもへの対応はいかがですか。

永田 一番気をつけているのは、心疾患、腎疾患、アレルギー疾患で特にぜん息の生徒です。心疾患、腎疾患については、程度の差はあれ注意をしていいかなければいけない。生徒によっては、?水に入ることがだめ、?競技はだめ、?体調をみながら泳がせる、といういくつかの段階があります。本校では幸いに運動はすべてしてはいけないという生徒はいませんが、状況を見て判断しています。自分で判断をしてというのは、非常に難しい部分があります。また、ぜん息は発作の時はだめですが、基本的にやれる方向でというのが多いように思います。基本的にはなんらかの疾病を持っている生徒は大人になってもここまではできるとかこれ以上はできないとか今のうちから学習していくことが将来自分で生きていく時の判断能力になっていくのではないかと思っています。なるべく生徒が体調がいい、ここまでやりたいといってきた時は、体育の教員と相談しながら一緒にやるという形でやっているものもあります。難しいケースですが、見るからにだめな状況でも中学校は成績と関係するのでやるという場合、生徒と保護者と学校との共通理解で、生徒に納得させながら対応する必要があります。やめさせるのは簡単ですが、自分の体調で判断させることを身につけさせるのは難しいです。よく見ていないと怖いですし、心配なところですが、養護教諭としては捉えておきたいことです。

並木 これは重要な問題で、個人が抱えている疾患のいわゆる病識をどうもっているか、どうコントロールしていくかという意識を、中学生くらいになると身についていないと重大な事故につながるという事例があります。小学生の頃から疾患があると病識を持って行動できやすいのですが、中学生くらいからの疾患ですと、本人がなかなか理解できなくて、動けるものだからついそのまま運動をしてしまって、重大な事故になってしまったということがありました。ここの指導をしっかりし、このことについては、重要なポイントだと思います。

富永 お話を伺っていますと、評価のところで小学校との違いをあらためておもいました。小学校ですと、持病があるので水泳授業は休むものの、水泳に対しての興味関心や、見学中の態度で評価できます。技能、スキルだけでなく、評価してあげることができるということです。体育の成績の話は出てきません。中学校では受験などのことを子どもも考えてくるのかなと思いました。

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