第21回「冬の保健指導」

■教室での使用する加湿器と換気

熊木 他の資料として、教室での加湿器の手入れについてのものも持参しました(下図)。この時期、空気が非常に乾燥してくるので各教室に加湿器を設置します。1クラス8人しかいない小さな教室ですので、家庭用の加湿器を1台、それを各クラスの保健委員の生徒が管理しています。使用についてや、手入れの仕方を口頭で説明するだけだと理解が難しいので、印刷したものが濡れても大丈夫なように、ラミネ−ターで加工しておいて加湿器と一緒に各教室に配布しています。

   

草加かがやき特別支援学校草加分校 熊木美香先生提供

 加湿器は衛生的にも気を使うところがありますよね。

熊木 やはりきちんと管理できる生徒とそうでない生徒がいて、担任の先生にも協力していただいてチェックできるようにしているのですが、現状は少々難しいです。見回りをすると、ときには赤カビが端の方に付いていたりすることがあるので、保健委員の生徒に赤いのはカビだよと見せます。「このカビが付いたまま使っていると蒸気と一緒にカビが教室中にばら撒かれちゃうんだよ」という話をすると生徒は理解し、一生懸命また手入れをしてくれるようになります。

 子どもたちに実感してもらうようにしているのですね。

岡本 大阪市立の中学校では教室にエアコンが設置され、暖房中の教室は空気がとても乾燥しています。でも全教室に加湿器をおくとなると予算が難しいところです。昨年は保健委員がミストをカーテンに噴きかけてみましたが、良かったよと言ってくれる職員や子どももいた反面、プリントが濡れて困ったこともありましたし、先生方はどんな工夫をされているのでしょうか。

石村 本校も6学級ですので、加湿器を各学級に置いてあります。ただ、やはり加湿器の手入れは課題になっていまして、なかなか各学級の先生にお願いするというのは難しく、養護教諭の方で加湿器の中を掃除しています。こちらの資料を見せていただいて保健委員会の子どもたちと私とで一緒にできるのではないかなというように感じました。子どもたちは、自分たちが使っている加湿器を自分たちの手で綺麗にしているんだということを感じられるし、その加湿器のおかげで学級の風邪の予防になって役立っているということも感じられますね。いい資料を見せていただきました。

吉井 本校にも加湿器がありますが、それでも間に合わないので紐を教室に通して濡れタオルをかけたりしています。各教室には子どもの生活する高さに温湿度計があり、湿度は40から50%を基準にしています。痰が硬くなると詰まるとか出しづらいということになるので、湿度の確保は非常に重要です。タオルと加湿器の清潔には気をつけています。

池田 県立高校は、多くの学校がまだ丸い煙突が付いた灯油のストーブを使っています。上皿に水を入れていますが、その上皿を綺麗にするように担任と保健委員に言っています。長野県は寒いのでどうしても部屋を閉めきってしまいます。学校薬剤師の先生と一緒に教室の二酸化炭素などを調べるとすごく上がってしまっている事が多いので、換気の重要性を担任や保健委員を通じて呼びかけをしていますが、本当に外気が寒いのでなかなか難しい状況です。

 本校も加湿器は今、保健室に1台あるぐらいなので、風邪が流行りはじめたとか具合悪くなった子が増えた時に保健室のものをその教室に持って行くということぐらいの対応になっています。現任校は全館冷暖房完備なのですが、逆に温度の調整などが難しい。以前、各教室に縦型の暖房があった地域もあったのですが、それには水を入れ加湿できる装置があったのでそこに必ず水を切れないようにということだけは先生方にお願いしていたりもしていました。換気に関しては休み時間に窓を開けるように言ってもなかなか指導だけではうまくいかず、実際に各教室を回ったり、保健委員の児童が中心となって行ったりしないと徹底するのが難しく、悩むところです。

     

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