第19回「生活習慣病予防のための健康管理・指導」

■小・中学校の連携

衞藤 歯のことをいろいろ伺いましたけど、そのほか何か生活習慣病対策に関して指導等、工夫をしているとかありますでしょうか。

道幸 これからというところで計画を立てているところなのですが、本校は隣接する小学校から半数以上の子どもが入学してきます。同じ地域で同じような問題・課題を抱えているので何とかそこに介入できないかということで小学校の養護教諭と連携をして、合同で保健委員会を開催して脂質調べのような実験をしようかなと思っています。発表はそれぞれの学校で、小学校は朝礼の時に何か発表する機会があるようなのでそこで発表し、中学校では文化祭を使って発表しようかなと考えているところです。

衞藤 学校保健委員会を合同でやるということですか。

道幸 学校保健委員会ではなく生徒児童の保健委員会になります。そこでおやつの選び方とかを自分で望ましい方に選択できるようになるといいなと思って考えています。

衞藤 それを実現するためにはどういう準備、というか、どういうところへ話し合いを持っていくのですか。

道幸 小中連携が今、盛んになってきていて本校では今年度、小学校と中学校が連携する日を年に6回設定することになりました。基本的には小学校と中学校で研究授業と意見交換を行うのですが、勉強になる面もあるのですが、せっかく6回もあるのなら保健でも小中連携の計画を立てられないかと小学校の先生に持ちかけて、お互い管理職に相談したら、許可が出てスタートすることになりました。上手く時間を使えたというのがあるのでチャレンジすることができました。

衞藤 小中連携の日というのは、足立区全体としてあることなんですか。

道幸 全体として取り組んでいるようです。

木嶋 私も今日、午前中に小中連携の会議が ありました。昨年までは担任の先生方は授業研究を進めてきました。養護教諭もテーマを決め情報収集や実践を進めました。今年度は小学校ではこういうことをやって、このぐらいの達成率であるということを全教科においてはっきりさせ、それを中学校に伝える。中学校ではそれを受けて指導を組み立て進めていくということを話し合いました。小学校でできなかったこと、逆に完成したことなどの情報交換により、重なり合う連携をとおしてより効果的な指導ができると考えています。

道幸 有難いです。私も今回、小中連携の機会に小学校の養護教諭と話す機会が増えたのですが、小学校では歯磨きタイムというのがあって、チャイムも鳴らして取り組んでいることを聞きました。そういう土台作りをしてもらって中学校に来ているのだから、この子たちはもうちょっとできるはずだというのを知れたりするので。

木嶋 そうですね。小学校の様子等がわかっていれば、中学校でそれらを踏まえて次の段階に進めるのであまり無駄もなくいいかなということでやりました。

叶  本校のある中学校区は、拡大学校保健委員会というのを小中連携でおこない、今年で5年目になります。

衞藤 年に何回くらい開催するのですか。

叶  年に1回です。通常の各校で計画している学校保健委員会うちの最後の1回を、中学校区で3学期におこないます。子どもを、小中を通して、また地域で見守るかたちになります。計画・立案の担当は保健主事と養護教諭が相談をしながらすすめていくのですが、今年はこれをテーマに取り組みましょうと。積み重ねていくとそれが当たり前のように定着していきています。

衞藤 地域学校保健委員会を行っているところはいくつかありますが、大都会だとなかなか難しいのでしょう?

徳冨 小中連携のお話しが出ていますが、本校の地域では就学前教育ということで保幼小連携に力を入れているところなのです。スムーズに1年生に上がるための今、計画を立てているような段階で熱心にやっているところです。保健活動もそこに入れるなとふと今思いました。小1の子どもは中学校1年生もそうですけれど、入学してきたら一番下になるのですが入学直前は一番上なので、ブラッシング指導でも、それ知っているよと言っていたりとかするので、これからはそういうところもつなげていければいいのかなと思います。

衞藤 幼小だと基本的な生活習慣の確立とか、それぞれ場合によっては保育園も含めて、保育士や幼稚園の先生方が思っていることと小学校の先生が思っていることを照らし合わせてみるとまたいろいろと指導上、役に立つことが出てくるかもしれませんね。結局それは子どもが長い年月をかけて育っていく中で、そこに係わる保健指導に限定してもいいですけれど、それがやはり連続性を持っていることに意味がある。もちろんそれは家庭との係わりも常にあるわけでしょうけれど。

     

教材用コンテンツ