第17回 Q&A「子どもが起こすスポーツ障害」

【その他】

Q.学校でけがをしたら整形外科でレントゲン等撮影してけがの程度をみると思うのですが、その後、整形外科でリハビリがいいのか、接骨院や整骨院などがいいのか、気になっています。けがにもよると思うのですが、その判断基準など知りたいです。

A. ご質問にもある通り、けがやスポーツ障害を起こした時は、まず整形外科を受診し、専門医の診断によって治療方法が決まります。その後のリハビリもけがや障害の程度にかかわらず、専門医とよく相談し、話をしたうえでご判断いただきたいと思います。

Q. 体育や部活動の前に保健室にきて、テーピングをしてほしいという生徒がいるのですが、保健室としては専門的な知識もなく、また本来の仕事ではありません。専門の先生から見て、うまく断るにはどう答えればいいでしょうか。

A. テーピングにも競技や種目によってやり方が違いますし、また、捻挫でも靭帯の損傷部位と程度によって巻き方も違います。さらに「気休めでいいからやってほしい」などと言われても、障害の程度や部位、競技や種目によってテーピング自体すべきでない場合があり、専門の知識がないと判断できないものです。テーピングと一口に言ってもこのように保健室でできるような簡単なものでないということをお伝えください。

それよりもテーピングを過信しすぎてはいけません。テーピングをしたからといって、障害が治ったりするものではなく、スポーツをするうえであくまで補助としての手段です。無理をして障害を悪化させず、休んだり、障害のある部位に負担のかからない運動を行うなど工夫した練習をするようにしていただけたらと思います。どうしてもテーピングをする場合でも専門的な知識のあるスポーツトレーナーや顧問の先生に訊いてから行うようご指導ください。