第8回「学校保健委員会の立ち上げを巡って」

気楽に開催できる学校保健委員会

増山 養護教諭たちが気楽に開催できるような学校保健委員会がいいと思うのですが、一番重い仕事が学校保健委員会という人は多いと思います。健康診断をこなすのも大変ですが、事務的にこなせばいいのです。学校保健委員会は企画をしなければいけません。

濁川 しかし、養護の先生は頑張る人が多いのです。気楽にしようと思っても、資料を整えなくてはとか、調査しなくてはとなるので、だんだん大変になってしまうのかなと思います。

増山 学校保健委員会があるから今週はずっと帰れないと遅い時間まで残って準備をしているという方も結構います。私も昔はずっとそう思っていました。

櫻井 保護者の方に出席してもらうとか、忙しいのに学校医さんに来てもらうのにきちんとしなければと思ってしまうのですよね。

濁川 養護の先生は適当にできない。職業病かなと思います。いろいろな人に気を遣って、みんながいい思いで帰ってもらえたらいいなと思うから大変なのかと思います。

増山 学校保健委員会はどんな形でもいいとなれば、気が楽になります。こういう形でなければいけないというものがあるわけではなく、集まって子どもの健康課題について話し合う場が学校保健委員会というのでいいわけですね。

濁川 校医さんと長く付き合ってくると、そんなに気を遣わずに「学校保健委員会を開くけれど来てもらえる?」という感じで話せると、学校保健委員会自体がすごく楽になって、保護者の方も気負わずに話し合いに参加できるというのがありますが、新しく替わったばかりは大変かなと思っています。

櫻井 前の養護の先生のときはできていたけど、次の先生になったらなくなったというのも良くないですよね。養護教諭が妊娠出産等で学校から離れる場合もあり、どこまで自分がやっていいのかと思っている養護の先生もいる気がします。それで、新しいことをやってみようと思っても、ひょっとしたら来年転勤かもしれないという中で、結局今までと同じことを毎年続けてしまうということもあると思ったりします。

増山 養護教諭だけがやるという感じではなく、保健部や動く組織が何人かいて、本校はこういう学校保健委員会をするという学校カラーがあって、新しく来た養護教諭に他の先生が教えてくれるというのが本来の姿なのかもしれません。

濁川 それを作るためにみんな頑張っています。それをうまく組織に返さなければいけないのですが、先生方も忙しいなと思う、そこが問題だと思うのです。

増山 結局、1人でやってしまっています。そして、そのまま自分が異動してしまうと、次に来た人が大変な思いをします。

濁川 周りを巻き込むというのが上手ではないですね。お願いできない。どちらかというと自分でやってしまうタイプの人が多い。そこから少し意識を変えて、みんなに割り振るようにしようと思わないと変わっていかないのかなと思います。

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